« 初夏 | トップページ | みんなのうた »

2006.06.22

クリエイティブ・コモンズ

「クリエイティブ・コモンズ (Creative Commons) とは、ウェブ上で行われるプロジェクト、またそれを実施する非営利団体で、法的手段を利用して出版物の創造、流通、検索の便宜をはかるものである。利用される法的手段にはパブリックドメインやオープンコンテントによるライセンスがある。

情報を共有しようとすると、知的所有権法や著作権法が障害になる場合があるが、この運動の基本的なねらいは、そのような法的問題を回避することにある。

これを達成するために同プロジェクトは、著作権所有者が作品のリリースにあたって無料で利用できるようなライセンスのプロトタイプを作成、提供し、作品がウェブ上で公開される際に検索や機械処理をしやすいようなRDF(XML)によるメタデータのフォーマットを提案している。

著作権を全て留保する"All Rights Reserved"と、いわゆるパブリックドメインである"No Rights Reserved"の中間の"Some Rights Reserved"が、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスが規定する領域である。」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia) クリエイティブ・コモンズ


のっけからややこしい事を書いていますが、まあ要するに、写真をウェブに載せる時に「この写真は(ある範囲で)自由に使っていいですよ」と言う事を予め宣言しておく事で、他の人がその写真を自分のウェブページに載せる事が法的に問題なくできるようになる、と言うものです。もちろん写真だけではなく、文章、音声にも適用可能。
なぜこんなエントリを書く気になったかというと、INTERNET Watch
「米Microsoftと非営利団体の米Creative Commonsは20日、両者が協力して、Officeアプリケーション用の「クリエイティブコモンズライセンスアドイン」をリリースすることで合意したと発表した。」
というニュースを見たからです。

クリエイティブコモンズの目指す所は「自由に使用してよい素材を使って創作活動が行われ、その成果物を素材として使う事を再び許可する事によって、創作活動が促進される」という事だと思います。ソフトウェアで言うところのオープンソース運動みたいなものですね。これに対して「企業がクリエイティブコモンズライセンスで公開するメリットが無い」及び「ソフトウェア以外の著作物では再利用が難しい」と言う点から、普及に悲観的な見方をする人もいるようです。

前半の企業云々の話については、確かにその通りだと思いますし、文学作品の再利用は難しいと思います。「我輩は猫である」の文章を使って別の文学作品を書く事はできないでしょう。ただ、写真や音声に関しては、事情が違うように思います。例えば私はFlickrでモンゴルの写真を公開していますが、先日ハワイに住んでいる方から「貴方の撮ったモンゴルの写真を大学の教材で使いたいのだが良いか?」という問い合わせがありました。まあこの場合は直接私に問い合わせが来ているので、クリエイティブコモンズも何も無く、私が許可すればそれでいいのですが、実は私はFlickrに上げる写真はクリエイティブコモンズの中の「帰属 - 非営利 - 同一条件許諾」というライセンスにしているので、私に問い合わせなくても大学の教材ならば自由に私の写真を使用して良いのです(同一条件許諾になっているので、その教材の再利用を認める必要があります。また、帰属条件により写真には私のクレジットを載せる必要があるのですが、なんて名前になるのだろう。Flickrのアカウントのharunireか?)先の悲観的な文章が書かれたのは2003年、FlickrもYouTubeもまだ無い頃です。画像や音声関係については、今後クリエイティブコモンズが力を発揮する場面があるのではないか、と思います。

ま、とりあえず、自分の撮った写真を使いたいという人がいて嬉しかったなあ、と :)
Residential area

ちなみに、このブログそのものはniftyの利用規定で「ユーザーが作成したホームページに係わる著作権は、原則としてユーザーに帰属しますが、ユーザーは、ニフティが次の各号の範囲内でホームページの利用を行うことを承認します。」と言う事になっています。つまり、クリエイティブコモンズライセンスではありません。これは、私が著作権を持たない画像や文章を、引用という形で載せることがあるためです。例えば、下の方にGoogle Earthの画像を載せていますが、これは私が著作権を持っていないため、クリエイティブコモンズライセンスにすることはできません。従って、ファイルもFlickrでは無く、niftyのサーバに置かれています。(なんて偉そうに書いていますが、現状を説明するために後付けで考えた理屈です :)

こういうのってビジネスには全く結びつかない(というか著作権ビジネスの対極にある発想)けど、自分が著作権を持つ成果物をネット経由で簡単に発表できるようになった今、少し考えておくべき事だと思いました。


« 初夏 | トップページ | みんなのうた »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/49492/10632450

この記事へのトラックバック一覧です: クリエイティブ・コモンズ:

« 初夏 | トップページ | みんなのうた »