セレンゲ旅行
ロシア国境近くの街、セレンゲ県スフバートルへ行ってきました。ウランバートルからは鉄道で約10時間。夜7時半に出て翌朝4時に着く、比較的交通の便の良い街です。配属されているFさんがもうじき帰国なので、その前に、と思って訪れました。
実はこれ以降の写真は2日目。汽車が着いた日は朝5時から飲んだくれて一日つぶれたというのは秘密です…
Fさん宅から、ロシアへ向かう貨物列車。線路に沿ってオルホン川がロシアへと流れています。
スフバートルの街中。こじんまりした街です。これまでに訪れた県庁所在地の中では一番小さいかな。
広場。モンゴルでは小さな街でも大抵中央に広場があります。社会主義時代の都市計画のせいか。
ゲル地区を見下ろすと、塀で囲まれた小さな小屋が立ち並んでいます。ウランバートルと違い、モンゴル式のゲルがあまりありません。このあたりはもともとブリヤート人が多かった筈なので、そのせいかな。
街中風景。普通のモンゴルの地方都市。空間が広く使われています。土地はいくらでもあるからなあ。
お昼ごはんに市場で買った魚の燻製。このあたりは魚をよく食べるようです。少ししょっぱいがおいしい。これはレノックと呼ばれるマスの仲間です。昔、青森の十和田湖で食べたヒメマスの燻製を思い出しました。
オルホン川とセレンゲ川の合流する所が眺めが良いとかで、車で10分程走ります。ロシアとの国境なのでゲートと警備隊の建物がありました。
既に夜中は川が凍る程の寒さなので、草原の草は枯れはてています。でも、そんな少し寂しい景色もまた良し。金色の荒れ野の十月。
今写真を見ていて気がつきましたが、ここの岩山は全部堆積岩ですね。フブスグル湖に行った時も思ったけど、大昔にはこの辺り一帯は海の底だったのかもしれません。今は青い空を背景にいろいろな形の岩が立ち並んでいます。
再び車に乗り、ロシアへの入国審査所があるアルタンボラクへ。道は全線舗装でとても良いです。ドライバーがえらく飛ばすのでちょっと恐しい。
アルタンボラクの街の入口のゲート。多くの街の入口にこんなのがあります。
さて、ここでデジカメの電池切れ。残念ながら写真がありません。ロシアへの入国ゲートは遠くに監視塔が見えるものの写真撮っても怒られないようで、Fさんは一眼レフの望遠レンズで遠くの建物を眺めていました。実は初めてデジタル一眼レフに触ったのですが、これは面白いですなあ。帰国したら買うか。
外国人はここからロシアに入る事はできず、鉄道を使って入国します。この国境はモンゴル人とロシア人の交易ルートになっているそうで、このあたりのモンゴル人は鉄道で中国まで行き、服や雑貨を買ってロシアに売りに行くのだとか。同じものでもモンゴル国内より高く売れるそうです。経済好調なロシアは購買力が高いんですな。で、その時、荷物として持ち込む事は許されないらしく、全部着込んでモコモコに着脹れして行くのだとか。冬に子供が着脹れしてよちよち歩いているのはかわいいけど、大人の着脹れは想像したくないな。
そんな感じで日本人には珍しい国境を見物してスフバートルに戻り、汽車でウランバートルに戻りました。Fさん案内してくれてありがとう。これでモンゴル国内の旅行はほぼ終わりかな。
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コメント
空気がここと全然違いそうな雰囲気が伝わってきます。
素敵なところだねぇ~~~~!!!
食べ物も違うナァ。
ここ、燻製ないな。そういえば。
干物はあります。
最近低いまぶしい太陽見てないヨォ~~~。
投稿: 日本人。 | 2006.10.25 02:37
フィリピンとはいろんな所が違うよね(^^)
燻製は寒い地方の方が多い気がします。
投稿: 料理長 | 2006.10.25 13:48